
XMで両建て取引ができるって聞いたんだけど、本当に大丈夫なの?禁止されてるって話も聞いたことがあって…

XMは同一口座内での両建てを公式に認めているから安心して。ただし、複数口座をまたいだ両建ては禁止されているんだ。ルールをしっかり理解すれば、リスクヘッジの強力な手法として活用できるよ。これから詳しく解説していくね。
XMTrading(エックスエム)は海外FX業者の中でも高い人気を誇り、レバレッジ最大1000倍やゼロカットシステムなど魅力的な取引環境を提供しています。その中でも両建て取引は、リスク管理や相場の様子見に有効な手法として多くのトレーダーに利用されています。
本記事では、XMの両建て取引について、基本概念から具体的なやり方、メリット・デメリット、禁止事項、注意点まで網羅的に解説します。口座凍結などのペナルティを避けながら、両建て取引を効果的に活用する方法をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
XMの両建て取引とは?基本概念と特徴

両建て取引とは、同じ通貨ペアで「買いポジション」と「売りポジション」を同時に保有する取引手法です。英語では「ヘッジ取引(Hedging)」とも呼ばれ、リスクヘッジや相場の様子見を目的として広く活用されています。
両建て取引の仕組み
両建て取引では、例えばドル円(USD/JPY)で買いポジションと売りポジションを同じロット数で保有すると、為替レートが上昇しても下降しても、一方の利益と一方の損失が相殺されるため、損益が固定される状態になります。
通常のFX取引では、相場が予想と反対方向に動くと損失が拡大しますが、両建てを行うことで損益の変動を一時的にストップさせることができます。これにより、冷静に相場状況を分析し、次の戦略を考える時間を確保できるのです。
XMにおける両建ての特徴
XMでは同一口座内・同一通貨ペアでの両建て取引が公式に認められており、以下のような特徴があります。
- 必要証拠金の取り扱い(商品により異なる):
- 【重要】FX通貨ペア、ゴールド(GOLD)、シルバー(SILVER)のみ:同じロット数で両建てすると必要証拠金が相殺され実質ゼロになります
- 【重要】株価指数CFD、エネルギーCFD、仮想通貨CFD、その他のCFD商品:両建て時でも必要証拠金の50%が必要となります
- この違いは極めて重要です。「両建て=証拠金ゼロ」は全商品に適用されるわけではありません。取引前に必ず対象商品の証拠金ルールを確認してください
- XMポイント(XMP)が両方で獲得可能:買いと売りの両方のポジションでロイヤルティポイントを獲得できる場合があります(スタンダード口座・マイクロ口座のみ。最新の条件は必ずXM会員ページの「ロイヤルティプログラム」でご確認ください)
- MT4/MT5で簡単に実行可能:XMの取引プラットフォームであるMT4やMT5で、通常の注文と同様に両建てを設定できます
XMは最大レバレッジ1000倍を提供しており、少額の資金でも大きなポジションを保有できます。両建て取引と組み合わせることで、資金効率を高めながらリスク管理を行うことが可能です。
ただし、XMでは全ての両建てが認められているわけではありません。次のセクションで、許可されている両建てと禁止されている両建てについて詳しく見ていきましょう。
XMで許可されている両建てと禁止されている両建て

XMでは両建て取引に関して明確なルールが定められています。規約違反となる両建てを行うと、口座凍結や出金拒否などの厳しいペナルティが課される可能性があるため、正確に理解しておく必要があります。
XMで許可されている両建て
XMで公式に認められているのは、同一口座内・同一通貨ペアでの両建て取引のみです。
具体的には、同じMT4口座またはMT5口座でドル円の買いポジションと売りポジションを同時保有すること、同一口座内でユーロドルの買いと売りを同時エントリーすること、一つの口座内でゴールド(XAUUSD)の両建てポジションを保有することが該当します。
この場合、FX通貨ペア・ゴールド・シルバーでは必要証拠金はゼロになり、スワップポイントとスプレッドのみが発生します(CFD商品は50%の証拠金が必要)。XMの公式サイトでも明確に「同一口座内での両建ては可能」と記載されており、安心して利用できます。
XMで禁止されている両建て
一方、以下の両建て取引は規約違反となり、厳しいペナルティの対象となります。
禁止行為 | 内容 | リスク |
---|---|---|
複数口座間の両建て | XMの異なる口座(スタンダード口座とKIWAMI極口座、ゼロ口座とマイクロ口座など)をまたいで両建て。デモ口座とリアル口座の組み合わせも禁止 | 口座凍結、利益没収 |
他社口座との両建て | XMと他の海外FX業者(例:BigBoss、Vantageなど)の口座間で両建て | 全口座凍結の可能性 |
グループでの両建て | 複数人が結託して、意図的に両建てを行う | 全参加者の口座凍結 |
裁定取引(アービトラージ) | 同一商品の異なる銘柄間での価格差を利用した両建て | 利益取り消し、口座凍結 |
これらの禁止行為に共通するのは、「ゼロカットシステムの悪用」を目的としている点です。XMは追証なしのゼロカットシステムを提供しており、口座残高がマイナスになっても追加入金の必要がありません。
複数口座や他社口座を使った両建てを行うと、一方の口座で大きな損失が出てもゼロカットで保護され、もう一方の口座では利益だけを確保できてしまいます。これはシステムの不正利用とみなされ、XMは厳格に取り締まっています。
「別の口座タイプなら大丈夫だろう」という誤解をしているトレーダーもいますが、全ての口座タイプ間での両建ては規約で明確に禁止されており、発覚すれば口座凍結などの厳しいペナルティを受けます。
禁止行為が発覚した場合のペナルティ
規約違反となる両建てを行った場合、以下のような措置が取られる可能性があります。
口座凍結により取引ができなくなりログインも制限されること、出金拒否により口座内の資金を出金できなくなること、利益の没収により両建てで得た利益が全て取り消されること、ボーナスの剥奪により受け取っていた入金ボーナスやXMポイントが消滅すること、レバレッジ制限により最大レバレッジが大幅に引き下げられることなどが考えられます。
XMのシステムは高度な取引監視機能を備えており、複数口座や他社口座との両建ては高確度で検知され、重大なペナルティの対象となります。

XMは同一口座内なら両建てOKだけど、複数口座をまたいだり、他社口座と組み合わせたりするのは完全にアウト。ゼロカットシステムの悪用防止が目的だから、システムで監視されていて厳格に処分されるよ。
XMで両建て取引を行うメリット

XMで適切に両建て取引を活用すると、さまざまなメリットを享受できます。ここでは、両建て取引の主要な利点について詳しく解説します。
必要証拠金がゼロになり資金効率が向上(FX/金銀のみ)
【重要】この特典はFX通貨ペア、ゴールド(GOLD)、シルバー(SILVER)のみに適用されます。
XMの大きな特徴の一つは、FX通貨ペア、ゴールド(GOLD)、シルバー(SILVER)において、同一口座内で同じロット数の両建てを行うと必要証拠金が完全にゼロになる点です。
例えば、ドル円を1ロット(10万通貨)取引する場合、通常はレバレッジ1000倍なら約15,000円、レバレッジ500倍なら約30,000円の証拠金が必要です。しかし、買い1ロットと売り1ロットの両建てを行うと、証拠金はお互いに相殺され実質ゼロになります。これにより、口座内の資金を他のポジションや取引機会に活用でき、資金効率が大幅に向上します。
重要な注意点:CFD商品の証拠金ルール
株価指数CFD(日経225、S&P500など)、エネルギーCFD(原油など)、仮想通貨CFD、その他のCFD商品では、両建て時でも必要証拠金の50%が必要となります。
例えば、日経225を両建てする場合:
- 通常の必要証拠金が10,000円の場合
- 両建て時は5,000円(50%)の証拠金が必要
- FX通貨ペアのようにゼロにはなりません
これらの商品で両建てを行う場合は、証拠金管理に十分注意してください。証拠金不足により予期せぬロスカットが発生する可能性があります。
多くの海外FX業者では両建て時も証拠金が必要になりますが、XMではFX/金銀に限り完全にゼロになるため、この点で大きなアドバンテージがあります。
損益を固定して相場を冷静に分析できる
相場が予想と反対方向に動いた時、損切りするべきか保有を続けるべきか判断に迷うことがあります。このような状況で両建てを活用すると、損益を一時的に固定し、冷静に相場分析を行う時間を確保できます。
例えば、含み損を抱えているポジションに対して反対ポジションを建てて経済指標発表を待つ場合や、トレンド転換の可能性がある局面で両建てにより様子見しながら次の戦略を練る場合、重要なニュースやイベント前に一時的にポジションをヘッジする場合などに有効です。
損切りを実行すると損失が確定してしまいますが、両建てなら損益を固定したまま相場状況の変化を待つことができます。トレンドが明確になった時点で、不利なポジションを決済し、有利なポジションを伸ばすという戦略が取れます。
XMポイント(XMP)を効率的に獲得
XMには「ロイヤルティプログラム」があり、取引するたびにXMポイント(XMP)が付与される場合があります(対象口座のみ)。このポイントはボーナスクレジットまたは現金ボーナス(適用可否は地域・口座・時期により異なる)に交換でき、実質的な取引コストの削減につながります。
両建て取引では、買いポジションと売りポジションの両方でXMポイントが獲得できる可能性があり、条件によっては通常の取引に比べて往復分のポイントが貯まる場合があります。
重要な注意事項:
- XMポイントの獲得条件、対象口座、付与レートは変更される可能性があります
- 両建てポジションでの具体的なポイント付与条件は公式に明文化されていない場合があります
- 最新の正確な情報は、必ずXM会員ページの「ロイヤルティプログラム」で確認してください
- 口座タイプにより対象外となる場合があります(例:ゼロ口座、KIWAMI極口座は対象外)
ロイヤルティステータスによって付与されるXMポイント数は異なりますが、具体的な数値は公式サイトで変更される可能性があるため、必ず会員ページで最新の条件を確認してください。両建て取引でXMポイントの獲得を期待する場合は、事前に会員ページで最新の条件を必ず確認してください。
強制ロスカットのリスクを軽減
XMでは証拠金維持率が20%を下回ると強制ロスカット(ストップアウト)が執行されます(XM公式の取引条件による)。相場が急激に動いた場合、予想外のタイミングでロスカットされてしまうリスクがあります。
両建てを行うと、証拠金維持率の変動を抑えられるため、強制ロスカットのリスクを大幅に軽減できます。特に、経済指標発表時の急激な価格変動に対するヘッジや、週末のギャップリスクに備えたポジション保護、証拠金維持率が低下した際の緊急対応として有効です。
ただし、両建てしても完全にロスカットを回避できるわけではありません。スプレッドの拡大やスワップポイントの影響で証拠金が減少し、ロスカットされる可能性はあります。この点については後ほど詳しく解説します。
複数の取引手法を同時に実行可能
両建てを活用すると、異なる時間軸や取引手法を同時に実行できます。
例えば、長期トレンドフォロー用の買いポジションと短期デイトレード用の売りポジションを同時保有したり、スイングトレードのポジションを保有しながらスキャルピングで細かく利益を積み上げたり、トレンド方向のポジションをベースに調整局面で逆張りトレードを行ったりすることが可能です。
このように、両建てを使えば一つの口座内で多様な取引戦略を展開でき、トレードの幅が大きく広がります。

必要証拠金がゼロになるってすごいね!でもメリットばかりじゃないよね?

その通り。両建てにはデメリットやリスクもあるんだ。特に取引コストが2倍かかる点や、スワップポイントの影響は無視できない。次のセクションで詳しく説明するよ。
XMで両建て取引を行うデメリットとリスク

両建て取引には多くのメリットがある一方で、無視できないデメリットやリスクも存在します。適切にリスク管理を行わないと、想定外の損失を被る可能性があるため、注意が必要です。
取引コストが2倍になる
両建て取引では買いと売りの2つのポジションを保有するため、スプレッドコストが2倍かかります。
例えば、ドル円のスプレッドが1.6pipsの場合、通常の取引では1.6pipsのコストですが、両建てでは買いと売りで合計3.2pipsのコストが発生します。1ロット(10万通貨)の取引なら約3,200円のコストです。
参考例:XMの主要通貨ペアのスプレッドと両建て時のコスト
以下の数値は一般的な目安であり、実際のスプレッドは市場状況により変動します。
通貨ペア | 平均スプレッド(参考) | 両建て時のコスト(1ロット・参考) |
---|---|---|
USD/JPY | 1.6 pips | 約3,200円 |
EUR/USD | 1.6 pips | 約4,800円(1ドル=150円換算) |
GBP/USD | 2.1 pips | 約6,300円(1ドル=150円換算) |
EUR/JPY | 2.3 pips | 約4,600円 |
GBP/JPY | 3.6 pips | 約7,200円 |
USD建て通貨ペアのコスト計算方法(参考):
- USD建て通貨ペア(EUR/USD、GBP/USDなど)では、1pips = 10ドル/ロット(10万通貨)
- 両建て時のコスト = スプレッド×2×10ドル×ドル円レート
- 例:EUR/USD 1.6pipsの両建て → 3.2pips × 10ドル × 150円 = 4,800円
※ 上記の円換算は1ドル=150円として計算した参考値です。実際のコストは為替レートにより変動します。
短期間で両建てを解除する分にはそれほど問題ありませんが、長期間保有すると取引コストの負担が大きくなります。特にスキャルピングのように頻繁に両建てを繰り返す場合、コストが利益を圧迫する可能性があります。
スワップポイントがマイナスになる
XMでは多くの通貨ペアにおいて、買いと売りの両方のスワップポイントがマイナスになる設定になっています。両建てポジションを日をまたいで保有すると、両方のポジションでマイナススワップが発生し、日々証拠金が減少していきます。
参考例:主要通貨ペアのスワップポイント
以下は一般的な目安であり、実際のスワップポイントは金利情勢により日々変動します。最新の値は必ずXM公式サイトで確認してください。
通貨ペア | 買いスワップ(参考) | 売りスワップ(参考) | 1日の合計損失(1ロット・参考) |
---|---|---|---|
USD/JPY | -15.0円 | -7.0円 | -22.0円 |
EUR/USD | -9.5ドル | -6.0ドル | -15.5ドル(約2,325円) |
GBP/JPY | -18.0円 | -10.0円 | -28.0円 |
例えば、ドル円の両建てポジション1ロットを1ヶ月(30日)保有した場合、スワップポイントだけで約660円の損失が発生します。長期保有するほど、スワップコストが積み重なっていくため注意が必要です。
判断が先延ばしになり塩漬け状態に
両建てを使うと損益が固定されるため、「とりあえず様子を見よう」という心理が働きやすくなります。しかし、明確な解除戦略がないまま両建てを続けると、ポジションが塩漬け状態になり、資金が拘束されてしまいます。
両建てポジションを保有している間は、新たな取引機会を逃す可能性があります。また、スプレッドとスワップポイントのコストは日々発生し続けるため、時間の経過とともに損失が拡大していきます。
両建てはあくまで一時的なリスクヘッジ手段であり、できるだけ早期に解除することが重要です。両建てする前に、どのような相場状況になったら解除するか、損切りラインと利確ラインをどこに設定するか、最大保有期間をどの程度にするかといった解除戦略を明確にしておくべきです。
相場急変時は両建てでも損失が発生
両建てを行えば損益が完全に固定されると誤解されがちですが、実際にはスプレッド拡大や約定のズレにより損失が発生する可能性があります。
重要な経済指標発表時にはスプレッドが通常の数倍から数十倍に拡大し、両建てポジションでも含み損が急激に増加します。また、相場が急変動する際には買いと売りの約定タイミングがズレることがあり、理論上は相殺されるはずの損益にギャップが生じる可能性があります。さらに、週末を挟んで相場が大きく変動した場合の価格ギャップも、両建てポジションに損失をもたらすリスクとなります。
こうした急変時のリスクについては、後述の「注意点」セクションで具体的な対策とともに詳しく解説します。
片方だけ決済すると証拠金が必要になる
両建て状態では必要証拠金がゼロですが(FX/金銀の場合)、片方のポジションだけを決済すると、残ったポジションに対して通常の証拠金が必要になります。
口座残高が少ない状態で片方だけ決済すると、証拠金が不足し、残ったポジションが強制ロスカットされるリスクがあります。両建てを解除する際は、口座の証拠金状況を十分に確認してから実行する必要があります。

両建てはリスクヘッジに有効だけど、万能じゃないんだ。取引コストとスワップポイントは確実に発生するし、相場急変時は両建てでも損失が出る可能性がある。デメリットをしっかり理解した上で活用することが大切だよ。
XMでの両建て取引の具体的なやり方

XMで両建て取引を実際に行う方法について、PC版とスマホ版それぞれの手順を詳しく解説します。MT4とMT5の両方に対応していますので、ご利用の取引プラットフォームに合わせて参考にしてください。
PC版MT4/MT5での両建て手順
PC版の取引プラットフォームで両建てを行う手順は以下の通りです。
ステップ1:取引したい通貨ペアのチャートを開く
気配値表示から両建てしたい通貨ペアを右クリックし、「チャート表示」を選択してチャート画面を開きます。すでにチャートが表示されている場合はこの手順をスキップできます。
ステップ2:最初のポジションをエントリー
チャート上で右クリックし、「注文発注」→「新規注文」を選択します。注文画面が表示されたら、以下の設定を行います。
- 通貨ペア:両建てしたい通貨ペアを選択
- 数量:取引ロット数を入力(例:1.00ロット)
- 注文種別:「成行注文」を選択
- 注文方法:「Buy(買い)」または「Sell(売り)」を選択
設定が完了したら、青色の注文ボタンをクリックしてポジションを建てます。
ステップ3:反対のポジションをエントリー
最初に買いポジションを建てた場合は売りポジションを、売りポジションを建てた場合は買いポジションを建てます。
同じ手順で注文画面を開き、以下の点に注意して設定します。
- 通貨ペア:最初のポジションと同じ通貨ペアを選択
- 数量:最初のポジションと同じロット数を入力(証拠金をゼロにするため)
- 注文方法:最初とは反対の方向(Buy↔Sell)を選択
設定後、注文ボタンをクリックすれば両建てが完了します。
確認ポイント
ターミナルウィンドウの「取引」タブで、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションが両方表示されていることを確認してください。FX通貨ペア・ゴールド・シルバーで同じロット数で両建てした場合、証拠金の欄が「0.00」と表示されます。
スマホアプリ版MT4/MT5での両建て手順
スマートフォンのMT4/MT5アプリでも、簡単に両建て取引が可能です。
ステップ1:気配値から通貨ペアを選択
アプリ下部の「気配値」タブをタップし、両建てしたい通貨ペアを探します。該当する通貨ペアをタップすると、メニューが表示されます。
ステップ2:トレード画面を開く
表示されたメニューから「トレード」または「新規注文」をタップします。注文画面が開きますので、以下の項目を設定します。
- シンボル:選択した通貨ペアが表示されていることを確認
- ロット:取引数量を入力
- ストップロス・テイクプロフィット:必要に応じて設定(任意)
ステップ3:最初のポジションを発注
画面下部に表示される「成行買い」または「成行売り」ボタンをタップして、ポジションを建てます。確認画面が表示されたら、内容を確認して発注を完了させます。
ステップ4:反対ポジションを発注
同じ通貨ペアの注文画面を開き、最初とは反対の方向で同じロット数のポジションを建てます。買いを建てた場合は売り、売りを建てた場合は買いをタップします。
確認方法
アプリ下部の「トレード」タブをタップすると、保有中のポジション一覧が表示されます。同じ通貨ペアで買いと売りの両方が表示されていれば、両建てが正常に完了しています。
両建て時の注意事項
両建て取引を行う際は、以下の点に注意してください。
必要証拠金をゼロにするには(FX/金銀の場合)、買いと売りのロット数を完全に一致させる必要があります。ロット数が異なると、差額分の証拠金が必要になります。
また、通貨ペアには「通常銘柄」と「ミニ銘柄」「マイクロ銘柄」などが存在する場合があります。必ず同じ銘柄コードで両建てを行ってください。異なる銘柄での両建ては、裁定取引とみなされる可能性があります。
頻繁に両建てを行う場合、ワンクリック取引機能を有効にすると、より迅速にポジションを建てられます。ただし、誤発注のリスクも高まるため、慣れるまでは通常の注文方法を使用することをおすすめします。

両建ての設定は思ったより簡単だね!でも、解除する時はどうすればいいの?

両建てポジションの解除にも正しい手順があるんだ。特にMT4とMT5では「両建て解除(Close By)」という専用機能があって、これを使うと同時決済できるよ。次のセクションで詳しく説明するね。
XMの両建てポジション解除方法

両建てポジションを解除する方法には、「片方ずつ決済する方法」と「同時決済する方法」の2種類があります。それぞれの手順とメリット・デメリットを解説します。
PC版MT4/MT5での同時決済方法
両建てポジションを同時に決済する方法が最も推奨されます。MT4とMT5では「両建て解除(Close By)」という専用機能が用意されています。
MT4での同時決済手順
ステップ1:ターミナルウィンドウの「取引」タブで、解除したいポジションのいずれか一方を右クリックします。
ステップ2:表示されたメニューから「注文変更または取消」を選択します。
ステップ3:注文変更画面が開いたら、「注文種別」のプルダウンメニューから「両建て解除(Close By)」を選択します。
ステップ4:反対ポジションが自動的に選択されるので、内容を確認して「複数決済」ボタンをクリックします。
これで両建てポジションが同時に決済されます。
MT5での同時決済手順
MT5の場合も基本的な流れは同じですが、若干操作が異なります。
ステップ1:ツールボックスの「取引」タブで、解除したいポジションを右クリックします。
ステップ2:「決済」→「両建て解除(Close By)」を選択します。
ステップ3:反対ポジションが自動的に選択され、確認画面が表示されます。内容を確認して「OK」をクリックします。
MT5では操作がより簡略化されており、素早く両建て解除ができます。
スマホアプリ版での解除方法
スマートフォンのMT4/MT5アプリでも、両建て解除機能を利用できます。
重要な注意事項:
- スマホアプリのボタン名称や操作手順は、OS(iOS/Android)、アプリバージョン、言語設定により異なる場合があります
- 以下の説明は一般的な手順ですが、お使いの環境により表記が異なる可能性があります
- 「両建て解除」は「Close By(反対ポジションでクローズ)」「Multiple Close By」などの名称で表示される場合があります
MT4/MT5スマホアプリでの手順
ステップ1:アプリ下部の「トレード」タブをタップして、保有ポジション一覧を表示します。
ステップ2:解除したい両建てポジションのいずれか一方を長押しします。
ステップ3:表示されたメニューから「両建て解除」または「Close By」などの同時決済オプションをタップします(アプリのバージョンやOSにより表記が異なる場合があります)。
ステップ4:反対ポジションが自動的に選択され、確認画面が表示されます。内容を確認して「決済」をタップします。
操作方法が見つからない場合:
- MT4/MT5の公式マニュアルを参照してください
- XMサポートに問い合わせて、最新の操作方法を確認してください
- デスクトップ版で操作することも検討してください
片方ずつ決済する方法と注意点
両建てポジションは片方ずつ個別に決済することも可能ですが、いくつかの注意点があります。
通常のポジション決済と同じ方法で、「決済」または「Close」ボタンをクリック(タップ)して決済します。ただし、この方法には重大なリスクがあります。
片方を決済すると、残ったポジションに対して通常の証拠金が必要になります。口座残高が少ない場合、証拠金不足で強制ロスカットされる可能性があります。また、片方を決済した瞬間から、残ったポジションは通常のポジションと同じく、相場変動によって損益が変動します。さらに、「有利なポジションを残して不利なポジションだけ決済しよう」と考えがちですが、その判断が誤っている可能性もあります。
両建て解除のタイミング
両建てポジションをいつ解除すべきか、適切なタイミングを見極めることが重要です。
解除を検討すべき状況
状況 | 対応方法 |
---|---|
トレンドが明確になった | 不利なポジションを決済し、有利なポジションを伸ばす |
レンジ相場が継続 | 両方同時決済して損失を確定し、新たな戦略を立てる |
スワップコストが積み重なっている | 早期に両建て解除し、コスト増加を防ぐ |
重要イベント通過後 | リスクイベントが終わったら速やかに解除 |
証拠金維持率が低下 | 強制ロスカットを避けるため、早期に解除を検討 |
両建ては一時的なヘッジ手段であり、長期保有は推奨されません。明確な戦略がないまま保有し続けると、取引コストが膨らみ、資金効率が悪化します。
自動売買(EA)を使った両建て解除
自動売買ツール(EA)を使用している場合、両建てポジションの管理に注意が必要です。
一部のEAは両建て解除機能を持っていますが、設定を誤ると意図しないタイミングで決済されたり、片方だけ決済されたりする可能性があります。EAを使用する際は、両建て管理の仕様を十分に確認してください。
また、複数のEAを同時稼働させている場合、意図せず両建て状態になることがあります。この場合も、定期的にポジション状況を確認し、不要な両建てポジションは解除するようにしましょう。

両建て解除は「同時決済(Close By)」が基本だよ。片方だけ決済すると証拠金が必要になったり、市場リスクにさらされたりするから、よほどの理由がない限り同時決済を選ぶべきだね。
XMで両建てする際の重要な注意点

両建て取引を安全に活用するためには、いくつかの重要な注意点を理解しておく必要があります。ここでは、実際の取引で起こりやすいトラブルとその対策について解説します。
経済指標発表時の取引リスク
重要な経済指標が発表される際、相場は急激に変動し、スプレッドも大きく拡大します。両建てポジションを保有していても、以下のようなリスクがあります。
通常時は1.6pips程度のドル円スプレッドが、米雇用統計発表時には10pips以上に拡大することがあります。両建てポジションの場合、買いと売りの両方でスプレッド拡大の影響を受けるため、一時的に大きな含み損が発生します。証拠金維持率が低い状態で経済指標を迎えると、スプレッド拡大により強制ロスカットされる可能性があります。
対策としては、経済指標発表前は証拠金に十分な余裕を持たせること(証拠金維持率500%以上を推奨)、重要指標の日時を経済カレンダーで事前にチェックすること、可能であれば指標発表前に両建てを解除し、イベント通過後に再度ポジションを取ることが重要です。
スワップポイントの日々の確認
前述の通り、XMの多くの通貨ペアでは両建て時に両方マイナススワップが発生します。長期保有する場合、日々のスワップポイントを確認し、累積コストを把握しておくことが重要です。
特に注意すべきは、FX市場では水曜日から木曜日にかけて週末分を含めた3日分のスワップポイントが付与される点です。マイナススワップの両建てポジションを保有している場合、この日は通常の3倍のコストが発生するため、保有タイミングを考慮する必要があります。XM公式サイトのスワップカレンダーで各通貨ペアの最新スワップポイントを確認してから取引を開始しましょう。
証拠金維持率の管理
両建て状態では必要証拠金がゼロになります(FX/金銀の場合)が、有効証拠金は変動するため、証拠金維持率の管理は依然として重要です。
有効証拠金に影響を与える要因として、スプレッドによる含み損(エントリー直後に発生)、スワップポイントの日々の発生、スプレッド拡大時の一時的な含み損、他の保有ポジションの損益があります。
特に、複数の通貨ペアでポジションを保有している場合、他のポジションの損失により証拠金維持率が低下し、両建てポジションも含めて強制ロスカットされる可能性があります。
証拠金管理としては、証拠金維持率は常に300%以上を維持すること、複数ポジションを保有する場合は各ポジションの証拠金を把握すること、MT4/MT5のターミナルで定期的に証拠金状況を確認すること、アラート機能を設定し証拠金維持率が一定レベル以下になったら通知を受け取ることが推奨されます。
自動売買(EA)使用時の注意点
自動売買ツール(EA)を使用する場合、以下の点に注意してください。
異なるロジックのEAを複数稼働させると、それぞれのEAが独立して取引を行うため、結果的に同じ通貨ペアで買いと売りのポジションが同時に建つことがあります。同一口座内での両建ては禁止されていませんが、意図しない両建ては取引効率を下げ、コストを増加させます。定期的にポジション状況を確認し、不要な両建てポジションは解除しましょう。
複数口座でのEA運用に関する重要な注意点
複数の口座で同じ通貨ペアを取引するEAを稼働させると、結果的に複数口座間での両建てになる可能性があります。これは規約違反となるため、以下の対策を講じてください。
- 通貨ペアの分離:各EAの取引通貨ペアを完全に分ける
- 例:A口座ではUSD/JPY・EUR/JPY専用、B口座ではEUR/USD・GBP/USD専用
- 同一通貨ペアのEA稼働は1口座のみ:同じ通貨ペアを取引するEAは一つの口座でのみ稼働
- 定期的な全口座チェック:各口座でポジション状況を確認し、複数口座間で両建てになっていないかを毎日チェック
- 取引記録の保管:各口座の取引記録を保管し、意図的でないことを証明できるようにする
特に、ナンピン型EAやグリッド型EAなど、複数ポジションを自動的に建てるタイプのEAは、複数口座で稼働させると規約違反のリスクが高まります。このようなEAは必ず1口座のみで運用してください。
他社口座との情報共有リスク
XMと他のFX業者の口座間での両建ても禁止されています。しかし、「どうやってバレるのか」と疑問に思う方もいるでしょう。
実際、FX業者間ではIPアドレスやデバイス情報の照合、取引パターンやタイミングの分析、業者間での情報共有(一部の業者間で実施)、不自然な利益パターンの検出といった方法で不正な両建てを検知しています。
「バレないだろう」と考えて規約違反を行うのは極めて危険です。発覚した場合、全ての口座が凍結される可能性があり、FX取引そのものができなくなるリスクがあります。

経済指標の時はスプレッドが広がるって聞いたことあるけど、両建てしてても影響受けるんだね。

そう、両建ては万能じゃないんだ。特に重要指標の時は、スプレッドが10倍以上に拡大することもあるから、証拠金には常に余裕を持たせておく必要があるよ。次のセクションでは、口座凍結を避けるための具体的なポイントを説明するね。
XMの両建てで口座凍結されないためのポイント

XMで安全に両建て取引を行うためには、規約を正確に理解し、違反行為を避けることが不可欠です。ここでは、口座凍結などのペナルティを受けないための具体的なポイントを解説します。
禁止事項の再確認チェックリスト
両建て取引を行う前に、以下のチェックリストで規約違反がないか確認してください。
チェック項目 | 確認内容 | 違反例 |
---|---|---|
口座の一致 | 同一口座内での両建てか? | スタンダード口座とゼロ口座で両建て |
通貨ペアの一致 | 完全に同じ銘柄か? | USD/JPYとUSDJPY.mで両建て |
業者の一致 | XMの口座のみか? | XMとBigBossで両建て |
取引者の一致 | 個人での取引か? | 友人と協力して両建て |
取引意図 | 通常の取引戦略か? | ゼロカット悪用目的の両建て |
これらの項目で一つでも違反している場合、規約違反となり、厳しいペナルティを受ける可能性があります。
複数口座を持つ場合の管理方法
XMでは一人で最大8つまで口座を開設できます。複数口座を保有している場合、意図せず規約違反となる両建てを行わないよう、適切な管理が必要です。
各口座で取引する通貨ペアをあらかじめ決めておくと、意図しない複数口座間の両建てを防げます。例えば、A口座はUSD/JPY・EUR/JPY専用、B口座はEUR/USD・GBP/USD専用、C口座はゴールド・原油などCFD専用というように取引銘柄を分けることで、複数口座間での両建てリスクを最小化できます。
また、MT4/MT5では複数口座を切り替えながら取引できますが、現在どの口座にログインしているか分からなくなることがあります。取引前には必ずログイン中の口座番号、既に保有しているポジションの有無、他の口座での保有ポジションを確認してください。各口座でポジション状況を定期的に確認することをおすすめします。
取引履歴の透明性を保つ
XMは全ての取引履歴を詳細に記録しており、不正な取引パターンを検知するシステムを導入しています。規約違反を疑われないためには、取引の透明性を保つことが重要です。
避けるべき取引パターンとして、短時間に複数口座で反対ポジションを建てる、経済指標発表直前に複数口座でポジションを建てる、片方の口座で大きな損失・もう片方で大きな利益という極端なパターンが繰り返される、特定のイベント時のみ複数口座で取引が集中するといったものがあります。このような取引パターンは、ゼロカットシステムの悪用を疑われる可能性があります。
一方、正当な取引の記録を残すには、各口座に明確な取引戦略があることを示すことが重要です。口座ごとに異なる取引手法を採用する(スキャルピング用、スイング用など)、取引ロットや保有期間に一貫性を持たせる、トレードノートで各取引の理由や戦略を記録するといった対応が効果的です。
疑わしい取引を行った場合の対処法
もし誤って規約違反となる可能性のある取引を行ってしまった場合、以下の対応を検討してください。
違反の可能性に気付いた時点で、該当するポジションを速やかに決済してください。XMのシステムは継続的な違反行為を重く見る傾向があるため、早期に是正することが重要です。
また、意図的な違反でない場合、XMのサポートに状況を説明することで、ペナルティを回避できる可能性があります。該当する取引の日時と口座番号、取引を行った経緯と理由、違反行為でないことの説明、今後の再発防止策といった情報を準備してサポートに連絡してください。
XMのサポートは日本語対応しており、メールまたはライブチャットで問い合わせができます。
定期的な規約確認
XMの利用規約は定期的に更新される可能性があります。両建て取引に関するルールも変更される可能性があるため、定期的に公式サイトで最新の規約を確認することをおすすめします。
特に、新しい口座タイプが追加された時、ボーナスキャンペーンの内容が変更された時、年に1回程度の定期確認といったタイミングでは規約を再確認してください。
ボーナスと両建ての関係
XMでは新規口座開設ボーナスや入金ボーナスなど、様々なボーナスキャンペーンを実施しています。ボーナスを使った取引でも、両建ての規約は同じく適用されます。
特に注意すべき点として、ボーナスのみで取引している口座間での両建ても禁止、ボーナスを悪用した両建ては特に厳しく取り締まられる、ボーナス条件を満たすために両建てを利用するのも規約違反の可能性があるということを理解しておく必要があります。
ボーナスは魅力的ですが、規約違反となる使い方をすると全て没収される上、口座凍結のリスクもあります。正当な方法で活用することが重要です。

口座凍結を避けるには、規約をしっかり理解して守ることが何より大切。「これくらいなら大丈夫だろう」という安易な考えは禁物だよ。疑問があれば、取引前にXMサポートに確認するのが一番確実だね。
XMの両建てに関するよくある質問

XMの両建て取引について、多くのトレーダーから寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1:XMの両建ては本当に禁止されていないのですか?
A:同一口座内・同一通貨ペアでの両建ては公式に認められています。
XMの公式サイトにも明記されており、同一口座内であれば両建て取引は完全に合法です。必要証拠金がゼロになるなど(FX/金銀の場合)、トレーダーにとってメリットのある仕組みとなっています。
ただし、複数口座間や他社口座との両建ては厳格に禁止されています。詳しいルールについては「XMで許可されている両建てと禁止されている両建て」セクションをご参照ください。
Q2:両建てすれば絶対にロスカットされませんか?
A:いいえ、両建てでもロスカットされる可能性があります。
FX通貨ペア、ゴールド、シルバーでは、同じロット数で両建てした場合に必要証拠金がゼロになります。しかし、それでも以下の要因によりロスカットされる可能性があります。
- スプレッド拡大による一時的な含み損の増加
- マイナススワップの累積による証拠金の減少
- 他の保有ポジションの損失による証拠金維持率の低下
- 片方だけ決済した場合の証拠金不足
CFD商品の重要な注意点:
株価指数CFD、エネルギーCFD、仮想通貨CFDなどのCFD商品では、両建て時でも必要証拠金の50%が必要となるため、より慎重な証拠金管理が求められます。
例:日経225の両建て
- 通常の必要証拠金:10,000円
- 両建て時の必要証拠金:5,000円(50%)
- FX通貨ペアのようにゼロにはなりません
両建てはリスク軽減の手段であり、ロスカットを完全に防ぐ方法ではありません。詳しくは「強制ロスカットのリスクを軽減」セクションをご参照ください。
Q3:異なる通貨ペアでの両建ては禁止ですか?
A:異なる通貨ペア間での両建ては禁止されていません。
USD/JPYとEUR/JPYのように、異なる通貨ペアでの両建ては問題ありません。これは厳密には「両建て」ではなく、単に複数のポジションを保有しているだけです。
ただし、金(GOLD)と銀(SILVER)のような相関性の高い銘柄での両建て、ドル円の現物と先物の価格差を利用した両建て、ビットコインの現物取引とCFDでの両建てといったケースは裁定取引(アービトラージ)とみなされる可能性があります。
明確な基準は公表されていませんが、価格差を利用して無リスクで利益を得ようとする行為は禁止される可能性が高いです。
Q4:自動売買(EA)で両建てしても大丈夫ですか?
A:同一口座内であれば問題ありません。
EAを使った両建ても、同一口座内で行う限り規約違反にはなりません。ただし、複数口座でEAを稼働させる場合や、複数のEAを同時稼働させる場合は、意図せず規約違反となる両建てが発生する可能性があります。
具体的な注意点や対策については、上記の「自動売買(EA)使用時の注意点」セクションで詳しく解説していますので、そちらをご参照ください。
Q5:ゼロ口座やKIWAMI極口座でも両建てできますか?
A:はい、全ての口座タイプで両建て可能です。
XMの全ての口座タイプ(スタンダード口座、マイクロ口座、ゼロ口座、KIWAMI極口座)で、同一口座内での両建てが認められています。
各口座タイプの特徴と両建て時の注意点は以下の通りです。
参考例:各口座タイプの取引コスト
以下は一般的な目安であり、実際のスプレッドや手数料は市場状況により変動します。
口座タイプ | スプレッド(参考) | 取引手数料 | 両建て時のコスト(参考) |
---|---|---|---|
スタンダード | 1.6pips〜 | なし | スプレッド×2 |
マイクロ | 1.6pips〜 | なし | スプレッド×2 |
ゼロ口座 | 0.0pips〜 | 往復10ドル/ロット | 手数料×2+スプレッド |
KIWAMI極 | 0.6pips〜 | なし | スプレッド×2 |
KIWAMI極口座の特徴
KIWAMI極口座は、特定銘柄のみスワップフリー(スワップポイントが発生しない)となっています。
スワップフリー対象銘柄:
- メジャー通貨ペア(USD/JPY、EUR/USD、GBP/USDなど)
- マイナー通貨ペア(一部対象)
- ゴールド(GOLD)
- シルバー(SILVER)
スワップフリー対象外の銘柄:
- 株価指数CFD(日経225、S&P500など)
- エネルギーCFD(原油、天然ガスなど)
- 仮想通貨CFD
- その他のCFD商品
重要な注意点:
- KIWAMI極口座でも、上記の対象外銘柄ではスワップポイントが発生します
- スワップフリー対象銘柄で両建てを行う場合、マイナススワップの負担がないため長期的な両建てにも適しています
- ただし、プラススワップも発生しないため、スワップ益を狙う取引には不向きです
- 最新の対象銘柄リストは、XM公式サイト(https://www.xmtrading.com/jp/)の口座タイプページで必ず確認してください
Q6:両建ての必勝法はありますか?
A:必勝法は存在しません。
インターネット上では「両建て必勝法」などの情報が見られますが、確実に利益を出せる方法は存在しません。両建てはあくまでリスク管理やヘッジの手段であり、取引コスト(スプレッド、スワップ)は確実に発生すること、相場の予測が外れれば損失が発生すること、長期保有するほどコストが膨らむことを理解しておく必要があります。
「必勝法」と称する手法の多くは、規約違反となる可能性が高く、口座凍結のリスクもあります。正当な取引戦略を学び、適切なリスク管理を行うことが成功への近道です。
Q7:デモ口座とリアル口座での両建ては禁止ですか?
A:はい、禁止されています。
デモ口座も含めて、異なる口座間での両建ては全て禁止です。デモ口座は練習用という位置づけですが、リアル口座と組み合わせた両建ては規約違反とみなされます。
デモ口座を使う目的は、取引プラットフォームの操作習熟や戦略のテストであり、リアル口座との両建てに利用するべきではありません。
Q8:ナンピン手法と両建てを組み合わせることは可能ですか?
A:同一口座内であれば可能です。
ナンピン(買い増し・売り増し)と両建てを組み合わせた「両建てナンピン」は、同一口座内で行う限り問題ありません。
例えば、ドル円で買いポジションを保有し下落時に買い増し(ナンピン)を行いながら一部を売りポジションでヘッジしたり、マイクロ口座で小ロットの両建てナンピンを繰り返してXMポイントを効率的に獲得したりといった取引は認められています。
ただし、両建てナンピンは資金管理が複雑になり、ロスカットのリスクも高まるため、十分な経験とスキルが必要です。

両建てについて色々わかってきたよ!でも、結局どういう時に使うのが一番効果的なの?

両建ては主に3つの場面で有効だよ。1つ目は経済指標などの重要イベント前の一時的なヘッジ、2つ目はトレンド転換の可能性がある時の様子見、3つ目は含み損を抱えている時の緊急対応。ただし、いずれも長期保有は避けて、明確な解除戦略を持つことが大切なんだ。
XM両建て取引のまとめ
XMTrading(エックスエム)の両建て取引について、ルールから実践方法、注意点まで詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントを振り返っておきましょう。
両建て取引の基本ルール
XMでは同一口座内・同一通貨ペアでの両建てのみ認められており、FX通貨ペア・ゴールド・シルバーでは必要証拠金がゼロになるという大きなメリットがあります(株価指数CFDなどのCFD商品は50%の証拠金が必要)。一方で、複数口座間や他社口座との両建ては厳格に禁止されており、違反した場合は口座凍結や出金拒否などの厳しいペナルティが課されます。
ゼロカットシステムを悪用した取引はXMの高度な監視システムにより高確度で検知され、厳格に処分されるため、規約を正確に理解し遵守することが不可欠です。
両建て取引のメリット
適切に活用すれば、両建て取引には以下のようなメリットがあります。
- 必要証拠金がゼロになり資金効率が向上(FX通貨ペア・ゴールド・シルバーのみ。CFD商品は50%の証拠金が必要)
- 損益を固定して相場を冷静に分析できる
- XMポイント(XMP)を往復分獲得できる可能性がある(対象口座のみ。最新条件はXM会員ページで確認)
- 強制ロスカットのリスクを軽減
- 複数の取引手法を同時に実行可能
特に、重要な経済指標発表前や相場のトレンド転換が予想される局面では、リスクヘッジの有効な手段となります。
両建て取引のデメリットとリスク
一方で、以下のようなデメリットやリスクも存在します。
- スプレッドコストが2倍になる
- マイナススワップポイントが両方のポジションで発生
- 判断が先延ばしになり塩漬け状態になりやすい
- 相場急変時はスプレッド拡大により損失が発生する可能性
- 片方だけ決済すると証拠金が必要になる
これらのデメリットを理解した上で、両建ては一時的なヘッジ手段として活用し、長期保有は避けるべきです。
実践時の重要ポイント
両建て取引を実際に行う際は、以下のポイントを押さえてください。
取引前には、同一口座内での両建てであることを確認し、同じ通貨ペア・同じロット数で建て、証拠金に十分な余裕があることを確認する必要があります。
取引中は、経済指標発表時はスプレッド拡大に注意し、スワップポイントの累積コストを定期的にチェックし、証拠金維持率を300%以上に保ち、明確な解除戦略を持って長期保有を避けることが重要です。
ポジション解除時は、基本的に両建て解除機能(Close By)を使った同時決済を行い、片方ずつ決済する場合は証拠金状況を確認し、解除タイミングを見極めてコスト増加を防ぐようにしましょう。
安全に取引するために
XMで安全に両建て取引を行うためには、規約の正確な理解と適切なリスク管理が不可欠です。
複数口座や他社口座との両建ては絶対に行わないこと、定期的にXMの利用規約を確認すること、不明点があればXMサポートに問い合わせること、取引記録を定期的に確認して意図しない両建てを防ぐこと、自動売買(EA)使用時は特に注意深く監視することが重要です。
両建ては正しく理解して使えば、FX取引における強力なリスク管理ツールとなります。本記事で解説した内容を参考に、安全かつ効果的な両建て取引を実践してください。
両建ては使い方次第で味方にも敵にもなる手法だよ。メリットとデメリットを正確に理解して、自分の取引スタイルに合った方法で活用してね。何より大切なのは、XMの規約を守って、計画的に取引すること。それを忘れなければ、両建ては強力な武器になるはずだよ!
注意事項
本記事の情報は2025年10月時点のものです。XMの規約やサービス内容は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。また、FX取引にはリスクが伴いますので、投資判断は自己責任で行ってください。なお、本記事は情報提供を目的としており、特定の取引手法を推奨するものではありません。
XMTrading公式サイト:https://www.xmtrading.com/jp/